2015年1月22日木曜日

新しいものと古いもの

先日仕事の関係でルアンパバンに行きました。

何度訪れてもいい場所。。。ですが、寒い。しかも乾季なのに数日間は雨。そのあとは、カラリと晴れて、心地よい快晴でした。


はじめてここを訪れたのは約2年前。あの時のような新鮮さはもうないけれど、小さくてゆっくりとお散歩するのが気持ちいい街です。この写真は、乾季のみに現れる竹橋。有料ですけどね。笑



こちらは、今回の旅で見つけたモン族の刺繍を使ったポーチたち。



あんまり見かけたことがない刺繍でとても気になったバック。古布なので一部刺繍が傷んでいるところもありましたが、一つ一つ丁寧に布や糸をかがって刺繍されているのが魅力的でいくつか小物を購入。



また、このはぎれを使って何か作ってみようと思っています。この刺繍をワンポイントにしたら、いいものが出来上がりそうです。

刺繍が得意なモン族の女性は、ひと針ひと針きれいに刺していきます。正直、一目見ただけでは手刺繍なのかどうか分からないほど。

裏をみると糸に無駄がなくとてもきれいです。こういう風に上手に刺されたものは、バックやポーチの一部として使っても裏糸が絡まることがなくて非常にいいのです。



モン族は、まじめで勤勉、そしてよく働く民族です。最近はミシンという便利なものをうまく使って、同じように刺繍をしたものが売られているのをよく見かけます。夕方からメインストリートで開かれるナイトマーケットを覗いてみても、手刺繍のものとミシン刺繍のものが混在していました。

どんなに正確に刺されたものでも、やっぱり手刺繍の味が出るもの。ミシン刺繍のものはなんだか味気ない気がします。私は、彼女たちが手で刺した労力に対してもきちんとその対価を払いたいなと思うので、目をこらしてしっかり選んできました。

モン族と言えば、こんな素敵な出会いもありました。

ナイトマーケットの準備が始まる頃、少し手前の道端で彼女がお店を開いていました。


モン族のアーティスト、TCHEU SIONG。なぜ彼女を知っているかというと、昨年、彼女と白モン族のシャーマンである彼女の旦那さんとの2人展がビエンチャンで行われ、観に行ったからです。

壁いっぱいに広がる大きな布に、カラフルなパッチワークと刺繍が施されたパンチのある作品がとても印象的でした。シンガポールやアメリカのミュージアムにも作品を買ってもらっているそうで、もうこんな風に売っていないのかと思っていたので、びっくり。

「ビエンチャンで、作品観たよ。」と言うと、ちゃんと伝わったのか、にこりと優しく微笑んで写真撮影も快く協力してくれました。

短い滞在だったけど、いろいろと収穫のあったルアンパバンでした。