2014年9月5日金曜日

北と南をつなぐモン

先日、ラオス北部の世界遺産の街、ルアンパバンへ行ってきました。今回で3度目の訪問。今まで同じ時期に行ったことがないので、毎回さまざまな表情を見せてくれます。

今回は、ボートレースのお祭りが終わったばかりだったので、観光客も少なくとても静かでした。ルアンパバンは、歩いて散策できる小さな街ですが、ゆったりと空気が流れていて自然がいっぱいで気持ちいい。何度訪れてもいい街です。

今回の訪問は、仕事がメインでスケジュールもびっちりだったので、忙しく終わるだろうとあまり期待してませんでした。

仕事が終わると、ゲストハウスで過ごしたり、カオパンサー後の托鉢はどうかしら?と托鉢を見に朝早く出掛けたりしていました。

ところが数日経った頃、仕事の関係で訪れた訪問先でたまたまラオス人の女の子、モンに出会いました。話しやすくて面白い子だったので、ついつい話し込んでいると、カトゥーという民族で、南部の村出身。しかも、もともと織子として働いていたので、自分でビーズの入った織物が織れるそう。
最近、仕事でビーズの入った織物を作る南部の村ことをブログに書いたこと伝えると、モンはその村出身だということが分かって、一気に距離が縮まりました。

ビエンチャンに帰るまでに数日しかなかったけれど、彼女の作った大作を見せてくれたり、村のことを話してくれたり、すっかり仲良くなりました。

彼女は家族と離れ、ルアンパバンのブティックで販売に携わる仕事をしています。いつか村に戻り、今の経験を生かして織物をもっと売れるようにしていきたいそう。

最終日に会ったときに履いていた、シン(ラオスの巻きスカート)がとても素敵だったので、履いている写真ですがこちらに。。。


腰機で織るこれらの織物は、身体全体を使うので重労働。少しずつしか織り進められないのですが、独特のパターンやビーズの模様が素敵で、私も大好きな織物です。

最後に、彼女の村で作った大切な商品をいくつか私に託してくれました。
天然染色の織物にビースが使ってある物や、1枚織り上げるのに3ヶ月くらい要する大きな織物など。日本に一時帰国の際には、いろんな方に見ていただけたらなぁと思っています。

これから、長いお付き合いになりそうな大切な出会いでした。