2014年9月15日月曜日

パクウー洞窟

次、ルアンパバンに行ったら行きたいと思っていた場所、“パクウー洞窟”。
そこへは、ボートでメコン川クルーズ楽しみながら向かいます。洞窟内には4000体以上の仏像が並んでいて古くから聖地とされている場所だそう。先月末に仕事で行った時に、今回こそは!と仕事の合間を見つけてボートの船着き場に行ってみました。

さすが、ローシズン。観光客が少なくて船頭のおじさんもヒマそう。
何時間で行けるか、いくらかなど聞いてみると、「往復400,000kipで2時間だよ。」と。
それは高いし時間もない。諦めると言うと、100,000kipで行ってあげるということになりました。

それじゃあ。とボートに乗り込んで、メコン川のクルーズを楽しみながらパクウーに向うことになりました。

水は茶色いけど、風が心地よくて気持ち良い〜。この茶色さは、雨季だから特にだけど、ラオスらしくていいわ〜と思って楽しんでいたのですが、おじさんのボート・・・えらく遅い。本当に時間内に戻れるのか、そして全然洞窟は見えてこない。
おじさんに「パクウーどこ?」と聞くと、「あっち。遠いよ。」と言うだけで、指差す方向には全く見えません。

さすがに何か違う・・・と思い、おじさんに「パクウーに行くんだよね?」と聞くと、「え?あんたの言った時間では行けないよ。船に1時間乗りたいんでしょ?」と。

あんなにパクウーに行きたいって言ったのに、おじさんの中ではすっかり話が変わっていて、パクウーの方へ向って1時間ボートに乗るというプランになっていました。

「違う〜。ボートに乗りたかったんじゃなくて、パクウーに行きたいって言ってたじゃん」とダダをこねると、「わかった!じゃあ。対岸にお寺があるからそこに行こう!ね、そうしよう!!」というプランを出してきてくれたので、このまま帰るよりは・・・とそのプランで納得することにしました。


行ってみると、木々が青々と茂る古寺がありました。ラオスのお寺は、素朴な雰囲気のものが多いけど、そこはさらに素朴な日本の寺院のようでした。
とても静かで、鳥と僧侶と子どもが数人いるだけ。僧侶ものんびりとメコン川で泳いで遊んでいました。

敷地内にいくつか建物が点在しているのですが、一番大きな建物に仏像が祭られていて、その壁画が素晴らしく、古き時代の歴史が一面に描かれていました。
まるで浮世絵のよう。。。

ダダこねてよかった(笑)とボートに戻ろうとしたら、おじさんが「ここにはケープがある。行こう。」と懐中電灯を片手に森の方へ案内してくれました。ケープというのは、洞窟のこと。ドキドキ しながらついて行ってみると、カギのかかった大きな門の中に、洞窟はありました。
中には仏像が数体、静かに祭られていました。先が見えない程奥に長い洞窟。少し歩いただけで、じっくりと奥まで見ることはできなかったけどキラキラと輝く美しい鍾乳洞でした。

私は、終始パクウーの行きたいと伝えていたけど、ラオス語のみでのやりとりは、行き違いになりやすい。おじさんのラオス語は、北部のなまりなのか聞き取りにくかったものの、私ももっときちんと聞くべきだった。。。

最終的に目的地には着けなかったけど、私の知らない素敵な場所へ連れて行ってもらえたし、むしろ得した気分。パクウーは次回までのお楽しみにすることにしました。



2014年9月5日金曜日

北と南をつなぐモン

先日、ラオス北部の世界遺産の街、ルアンパバンへ行ってきました。今回で3度目の訪問。今まで同じ時期に行ったことがないので、毎回さまざまな表情を見せてくれます。

今回は、ボートレースのお祭りが終わったばかりだったので、観光客も少なくとても静かでした。ルアンパバンは、歩いて散策できる小さな街ですが、ゆったりと空気が流れていて自然がいっぱいで気持ちいい。何度訪れてもいい街です。

今回の訪問は、仕事がメインでスケジュールもびっちりだったので、忙しく終わるだろうとあまり期待してませんでした。

仕事が終わると、ゲストハウスで過ごしたり、カオパンサー後の托鉢はどうかしら?と托鉢を見に朝早く出掛けたりしていました。

ところが数日経った頃、仕事の関係で訪れた訪問先でたまたまラオス人の女の子、モンに出会いました。話しやすくて面白い子だったので、ついつい話し込んでいると、カトゥーという民族で、南部の村出身。しかも、もともと織子として働いていたので、自分でビーズの入った織物が織れるそう。
最近、仕事でビーズの入った織物を作る南部の村ことをブログに書いたこと伝えると、モンはその村出身だということが分かって、一気に距離が縮まりました。

ビエンチャンに帰るまでに数日しかなかったけれど、彼女の作った大作を見せてくれたり、村のことを話してくれたり、すっかり仲良くなりました。

彼女は家族と離れ、ルアンパバンのブティックで販売に携わる仕事をしています。いつか村に戻り、今の経験を生かして織物をもっと売れるようにしていきたいそう。

最終日に会ったときに履いていた、シン(ラオスの巻きスカート)がとても素敵だったので、履いている写真ですがこちらに。。。


腰機で織るこれらの織物は、身体全体を使うので重労働。少しずつしか織り進められないのですが、独特のパターンやビーズの模様が素敵で、私も大好きな織物です。

最後に、彼女の村で作った大切な商品をいくつか私に託してくれました。
天然染色の織物にビースが使ってある物や、1枚織り上げるのに3ヶ月くらい要する大きな織物など。日本に一時帰国の際には、いろんな方に見ていただけたらなぁと思っています。

これから、長いお付き合いになりそうな大切な出会いでした。









2014年9月2日火曜日

美肌


ラオスで生活しはじめて10ヶ月ほど経ちました。毎日、日差しの強い中自転車で行動しているので、すっかり真っ黒。最近では、ラオス人みたいと言われることも。。。

自分でも肌の色を見て危険を感じ、これでは大変なことになるし、日本へ一時帰国したら浮いちゃう・・・ので、まずはタマリンド美容法をしばらく試してみることにしました。

というのも、以前近所のサウナへ行った時、こんな風にヨーグルトやタマリンドを混ぜ合わせたものをパックをして、サウナで汗を流している光景をみました。私も試してみたら、心なしかくすみがとれてもっちりとした肌になったのです。

ちなみに、ラオス人女性は美容にとても関心があります。
友人と雑談している時に、シン(ラオスの巻きスカート)をキレイに履けるような美しいボディーラインが欲しいとか、白い肌に憧れる・・・という話題になるし、意外と日焼けを気にしているので、バイクに乗るときも長袖のジャケットを着たり、日傘代わりに大きな雨傘を差して出掛けます。

最近スーパーでタマリンドの入った商品をよく見かけるので、試しに♪
以前から、できるだけナチュラルなものを使うようにしていたので、タマリンドの力を借りて美しくなれるなら!と、まずはタマリンドパックとタマリンドソープを使ってみることにしました。

結果は、追ってご報告しま〜す 笑








2014年8月12日火曜日

ヤオ族

先日、家族のようなお付き合いをさせていただいている、ラオス人の友人宅で夕飯をごちそうになりました。

そして夕食後、友人のお姉さんのダンナさんが「そういえば、見せたいものがあったんだ。ちょっとおいで。」とお部屋に呼んでくれました。

行ってみると、出てきたのはこれ。



ヤオ族の刺繍が丁寧に刺された抱っこ紐と、子ども用の帽子。



…というのも、彼は、まだ1歳にも満たない赤ちゃんのお父さんなのです。

ヤオ族の彼の母親が作ってくれたそうで、私に特別に見せてくれました。
私がラオスのテキスタイルに興味があることをちゃんと覚えていてくれて、そんな大切なものを見せてくれて、とても感激でした。

彼は、ビエンチャンで働くビジネスマンだけど、ヤオ族であることを誇りに思っているようで、子どもに毎日ヤオの言葉を話しかけているそう。「ヤオの言葉を覚えてもらうんだっ」と生き生きと話してくれました。

彼から今までそんなことを聞いたことがなかったので、ちゃんと根っこには自分の民族のことを大切に想っていることを知って、正直ちょっとびっくりしたのと同時に、とても嬉しく感じました。


2014年7月21日月曜日

インディゴのストール

先日、ようやく終了したストール。


以前、練習で織っていたこのパターンを使ったストールです。藍染めのブルーをベースに、模様を入れました。


経糸以外は、地の部分も模様部分も全て天然染色のシルク。緯糸をつめずに織ったので、柔らかくてとっても軽いです。

ミスしたところはありますが、今後の課題ができたということでよしとしよう。

こんな風に少し模様が入ったものを織るだけでもなかなか完璧に織れないのに、ラオスの織り子さんたちは、もっと難しくて複雑なものをさくさくと完璧かつ美しく織り上げてすごいなぁ、といつも思ってしまいます。

私もそのうち!!



2014年7月19日土曜日

ラオスのテキスタイル

サンプル1号ができ上がってきました。
モン族の刺繍のトートバックです。
ちょっと修正が必要なのでまだまだ商品化には至っておりませんが、1本手のかわいらしいバックができました。内側にはラオスの手織りコットンを使って、ちらりとのぞくようにしました。
只今、第2号サンプルを制作中!


ラオスのシルク織物も素晴らしいのですが、コットンの織物に最近フォーカスしています。そしてそれをうまく使った商品。

例えば、藍染めの布を使ったバックや大判ストール。
この独特の青が好きです。

そしてラオスの南部でよく見られるビーズ織。
個人的には天然染色の落ち着いた色目が好きなのですが、このビーズ織は別。
カラフルなストライプとビーズが特徴。
この素材を使った、ストールやシン(ラオスの巻きスカート)もありますが、ビーズ分ずっしりと重いです。


これはまだまだ一部ですが、秋頃にこういった商品を日本でご紹介できるように只今準備中。イベント決まり次第お知らせします。

2014年7月11日金曜日

ブン・カオパンサー

どうやら、明日は “カオパンサー” らしい。雨安居入りの仏教行事のことで、お坊さんたちが雨季の修行に入るそうな。

今日見た月がまんまるのキレイな月!と思っていたら、カオパンサーは7月の満月の行事。それはそれは。。。

明日から3ヶ月間、お酒や祝事も控えるそうで、しばらく結婚式も見なくなります。
・・・ということは、托鉢も普段よりも盛大になるのかしら?

よし。近々早起きして、様子を見に行ってみようかな!

割と知られていませんが、賑やかなお店が増えたビエンチャンでも托鉢はあるのです。ナンプ広場という街の中心地では、夜な夜なライトアップされた噴水をバックに、ギター片手にライブが行われ、食事をしながら音楽を楽しめる場所となっていますが、朝5時や6時に行ってみると、現在も僧侶が托鉢を行っている姿がいつでも見られるのです。

ラオス人の多くは、仏教徒。

我が家のキーラオ(酒飲み)の守衛さん、Teeに「明日はカオパンサーでしょ?お酒飲めないね。」と言ったら、「飲まないよ。3日。」と。「3ヶ月は無理ね。3日も無理だと思う。」と言ったら、ニタニタ笑っていました。笑
(写真は、そんなTeeの1週間程お寺に入った時の写真。)

まぁ基本ゆるいので、厳格な仏教以外のラオス人にとっては、控えめに・・・ということなんでしょうね。