2015年6月25日木曜日

晴れの日

先日、結婚式に行ってきました。

新婦のLeyとは、私がラオスに来たときからのお付き合い。最初に出会うきっかけはそんなに良いものではなかったけれど、今となってはラオスでできた大切な友人です。

2ヶ月ほど前に、とりあえず家に来て。と言われ行ってみると、見慣れない長いテーブルが用意され家族と親戚、そして彼氏までが揃っていました。何事かと尋ねると、「今日、彼と婚約するの。」と。そんなに日、ショートパンツにノースリーブで遊びに来てしまってびっくりだったけれど、「ボーペニャン(大丈夫)」と言われ、とりあえず見学させてもらいました。



ラオスの婚約の儀式を見たのははじめてだったけど、仲人のような人が二人にいろんな質問をしながらメモをとっていて、よくよく聞いてみると、二人の家族は何人で兄妹はいるのか、どこの出身か、さらには財産はどれくらいあるのか。。。等々かなり長い時間質問に答え、仲人の人はそれを全て紙に書き留めていました。


周りでは皆がそれをふんふんと聞いていたり、そんなことお構い無しにお酒を飲み交わしている人たちもいたりして、なんだか可笑しかったです。



それから約2ヶ月後、彼女の自宅で結婚式が行われました。

披露宴は夜だけど、朝から来てね。と伝統的な結婚式にもご招待いただいたので、伝統衣装のシンを履いて彼女の自宅へ行くと、親戚や友人たちが集まり、バーシーと言って、祭壇を囲みお経を唱えて幸運を願う儀式がまず行われました。



その後、家の前に女性たちが金属でできたベルトの端をそれぞれ持って並ぶと、向こうから新郎が花束とろうそくを持って現れました。そして、封筒に入れたお金を渡しながら、そのベルトでできた難関をくぐり抜けていきました。



身を清めるという意味なのでしょうか、用意されていた葉っぱの上に上がり、ようやく新郎は祭壇の前へ。



髪をまとめ、伝統的な花嫁衣装に身を包んだ友人が彼の隣に座り、指輪の交換や誓いの言葉などが行われたあと、新郎新婦に願いを込めて皆から白い糸がむずばれました。

私も、列に並んで、「お幸せに」と新郎に糸を結び、友人にも結ぼうとしたら、まっすぐな瞳で「 You are my best friend.」「ありがとう」と日本語で一言。とても晴れやかないい顔をしていました。



突然の不意打ちに、熱いものがこみ上げてきて、「いつもあなたの幸せを祈っています。今日はここに来ることができてとてもうれしい。」と伝えるだけで精一杯でした。



彼女の周りはいつも賑やかで、いつもバカなことばっかり言って笑っているけど、思いやりがあって本当は小心者なLey。たくさん楽しい時間を共有してきた反面、時々不安な顔をして心の中にあるもやもやをぽつりと話してくれたり、本気で私のことを心配してくれる人。お互いに、自分の考えや気持ちをきちんとぶつけてきたから、ここまで仲良くなれたのかもしれません。

いろいろあったけど、彼女がいてくれなかったら今の私は存在しない。この感謝の気持ちを忘れずにいたいです。

どうか彼の大きな優しさの中でいつもでもお幸せにー!