ラオス語で “シーパン”とは4000、“ドン”とは島のことで、メコン川に浮かぶ4000の島のことです。この島のいくつかには、ゲストハウスやレストランがあり、たくさんの欧米人観光客やバックパッカーがやってきます。
島のいたるところで魚を捕るためのネットが見られ、レストランでは、定番のラオス料理の他に、メコンでとれるお魚料理を振舞ってくれるお店がたくさんありました。
ここへは、本土からボートに乗って渡ります。ここでは、ボートが生活のアシ。島自体も自転車で回れるほどの小さなサイズで、車はなくバイクが少し走っている程度。のーんびりとしていて、川沿いのゲストハウスでハンモックに揺らたり、川に沈んでいく夕日を砂浜のような川原で眺めるのがオススメ。
島だし、きっとビエンチャンのような暑さはないと思っていたけど、非常に暑い。
やっぱりこの時期はどこも同じ。川沿いで休んでいるとまだましだけど、かなり暑かったです。だって、動物たちもこんな感じ。暑い時間は、土に穴を掘って眠る。犬と豚の距離が近いのは、仲が良いというよりも、ここが涼しくて距離とかどうでもよくなっているからだと思う。頭くっつけて添い寝。近いなぁ。。。
今回、私が滞在したのはドン・デット。
レンタサイクルで村を散策したり、お隣のドン・コーンまで行ったり。楽しかったです。
ドン・コーンの船着場まで行って、小さなボートを貸し切り沖までいくと、そこにはイルカの群れがいます。静かな川の真ん中で、ボートのエンジンも止めてじっと沖を見つめていると、川イルカのグレーの背びれが、ちらりと水面に顔をのぞかせます。
(これは、ここにイルカがいるはずの写真。)
はじめ、船頭をしてくれたラオス人の女の子が、「あそこにいる!」というのですが、ちっともみつけられず、なんて目がいいんだ。と感心していましたが、しだいに目が慣れてきて、小さな背びれを見つけられるようになりました。
背びれと、ジャンプしているのが少し見えた程度でしたが、メコン川の真ん中でボートに揺られながら鳴き声が聴こえたり、気持ち良さそうに遊んでいる水の音を聴けて、心が癒されました。
また、この島の外ですが、コンパペンの滝にも行きました。ここは、島から出てバンに乗り換えていくのですが、ものすごく大きな滝で、川幅が20kmに達するそうです。
フランス統治時代にメコン川を使ってインドシナ半島に入り込む計画を立てていたそうですが、コンパペンの滝が行く手を遮って断念してしまったほど。
滝の入り口やレストランは、キレイに整備されすぎていてイマイチでしたが、滝に近づくと涼しくて、目の前のダイナミックな景色が気持ち良かったです。
リフレッシュできた良い休暇でした。
シーパンドンを出てパクセーで夜行バスを待っている時、ふと夜空を眺めたら、なんと皆既月食!
うまく写真には写らなかったけど、こんなにキレイに見れたのは生まれてはじめて。なにか起こりそうな不思議な夜でした。